ミキマキ
公務員を辞めたい…公務員は向いていないかも…と悩んでいる人へ。
公務員の仕事って想像以上にストレスが溜まりますよね。
実際に“辞めたい”と思いながら仕事をしている人が多いのではないでしょうか。
でも、公務員を辞めるなんてもったいないのかな…
こんな考えも浮かんでいませんか?
今の職場を辞めたいけど辞められない。
どうしたらいいかわからない。
実際に私がそうでした。
新卒で地方公務員に採用され、親や友人からは「さすがだね!」と褒められたのに。
私はそんな考えを半年ほど持ち続け、結局は地方公務員を1年4ヶ月で退職しました。
そこでこの記事では、私が公務員を辞めた7つの理由と、「私って公務員に向いていないんだな」と感じた5つの性質を解説していきます。
ぜひ、自分自身に当てはめて考えてみてください。
この記事の内容
公務員を辞めたいのはあなただけじゃない
実際、多くの人が「仕事辞めたい…」と思いながら働いているのでは?と思うんです。
私が現役公務員だった頃、多くの先輩に「仕事を辞めたいと思ったことありますか?」と質問をしました。
すると、
「昔から思ってるし、今も辞めたいと思ってる」
「辞めたいと思う時期もたくさんあったけど、気づいたらここまで来ていた」
という声がほとんどでした。
辞めたいけど辞められないだけ
結局、多くの人が一度は仕事を辞めたいと思うし、辞めたいと思いながら仕事をしているんです。
でも、辞めたいと言いながら辞めない人が多い。
それは、公務員という仕事を手放しきれない人(世間体)だったり、公務員の安定を手放せない人(扶養する家族がいる)だったりします。
公務員は民間企業と比べるとやはり、福利厚生は充実しているし、安定もしているし、人からの評価や信頼感も大きい。
だから、辞めたいけど辞められないだけなんです。
私が公務員を辞めた7つの理由
辞めたいけど辞められない人が多い中、私は1年4ヶ月で公務員を退職しました。
1年4ヶ月と聞くとすごく短い感じがしますよね。
でも、この決断をするまでにはかなり多くの苦悩や葛藤があり、ストレスで体調を壊したりもしました。
以下では、私が公務員を辞めた7つの理由を紹介していきます。
- やりがいを感じにくい
- クレーム対応
- 年功序列の制度
- 残業代が出ない
- スキルが身につかない
- 上司は未来の自分
- 時代に遅れている
1.やりがいを感じにくい
公務員の仕事は、やりがいを感じにくいです。
なぜなら、感謝されることがほとんどないからです。
窓口で住民の方と接する機会はありますが、心から「ありがとう」と言われることは滅多にありません。
サービス業ではないので仕方ないかもしれませんが、やりがいを感じにくいのは事実です。
2.クレーム対応
公務員の方なら経験があるのではないでしょうか。
ほんの一部ですが、クレーマーと呼ばれる人は少なくとも存在します。
私は所得が上がった方から「どうして所得が上がると税金が上がるんだ!それじゃあ意味ないだろ!」と永遠怒られ続けたことがあります。
・・・どうしようもありません。話を聞くだけでした。
気にしちゃいけない、と思えば思うほど苦しくて、仕事は嫌いじゃないのにやり場のない苦しさが消えませんでした。
3.年功序列の制度
年功序列は、仕事の出来ない人が役職についてしまう恐ろしい制度です。
仕事が出来ない人が役職につくとどうなるでしょうか?
部下は上司の尻ぬぐいをし、ストレスで病んでいくのです。
さらには、努力をしても、人の倍の仕事をしても、給料には反映されません。
向上心のある人にとって年功序列制度は、仕事へのモチベーションを削いでしまう制度かもしれません…。
4.残業代が出ない
公務員のイメージで「残業代は100%支給」だと思っていませんか?
・・・現実はそうとは限りません。
市や町は予算で毎年のお金の使い道を決めます。
なので、予算として確保した分しか残業代が支給できないんです。
元職場では、多くの職員が毎月何時間ものサービス残業を強いられていました。
5.スキルが身につかない
公務員の仕事は基本的に事務作業で、かつ利益を生み出すための努力も必要ありません。
そのため、公務員の経験というのは民間企業では通用しにくいのが現実です。
また、基本は3年で異動なので、各分野に精通する前に異動となる場合がほとんどです。
6.上司は未来の自分
これは私が公務員を辞めた一番の理由かもしれません。
公務員に限らずですが、上司は未来の自分。
上司が生き生きと働いている職場だったら自分もそうなりたい、と思ったかもしれません。
でも、多くの上司は今にも死にそうな目をしていました。
それも、優秀な人であるほど苦しそうに働いていて、本能的にここにいてはダメだと感じたのを覚えています。
7.時代に遅れている
公務員の仕事として、情報漏洩を防止する目的でデータよりも紙が好まれています。
職員間で捺印を必要とする場合や飲み会の連絡なども、紙で回覧されます。
当たり前ですが、紙はデータに比べてお金がかかるし、間違いが見つかればさらにお金がかかる。
多くの物事がデータ化されている世の中で、紙を扱う息苦しさがありました。
コスパの悪さを考えると、税金の無駄遣いをしている気持ちにもなりました。
公務員に向かない5つの性質
私自身、公務員として働きはじめてから「私って公務員に向いてないな…」と感じることが多々ありました。
下記では、私が公務員に向いていないと感じた5つの性質を紹介していきます。
- 向上志向で自分の価値を高めたい
- 合理主義
- 新しいことにチャレンジしていきたい
- 仕事にやりがいを求める
- 割り切ることが苦手
1.向上志向で自分の価値を高めたい
向上志向で自分の価値をどんどん高めていきたいと思う人は、公務員には向いていないかもしれません。
なぜなら、上記でも書いたように公務員は年功序列制度&スキルが身につかないからです。
努力して人より仕事ができるようになっても、報酬アップも昇進もありません。
転職で活かせるほどのスキルも残念ながら身に付きません…。
そのため、自分の市場価値を高めたい人にはおそらく公務員は向いていないと思います。
2.合理主義
無駄が嫌いで効率を重視する人も、公務員には向いていないかもしれません。
上記で説明したように、公務員はデータよりも紙を好みます。
そのため、紙を整理したり処分したりなど地味で余計な作業が増えがちです。
また、利益を必要としないため、作業効率を重視する気持ちが薄い傾向にあります。
例えば、Excelで便利にデータを扱える時代に、使い勝手の悪いソフトを使用していたり。
自分で変えていけばいいのですが、想像以上に大変だと思います。。
3.新しいことにチャレンジしていきたい
新しいことが好きで、様々なことにチャレンジしていきたい!という人。
公務員という職業は、“新しいことを避ける”傾向にあります。
なぜなら、新しい試みをしようとすると、必ず上司や住民からの反対意見が生まれるからです。
反対意見が出るのは当たり前かもしれませんが、公務員は利益を追求する仕事ではありません。
つまり、面倒なことはできる限り避けようとするのです。まぁ当然です。
その結果、新しいことにチャレンジしていこうという空気が生まれにくいんです。
4.仕事にやりがいを求める
上記でも説明しましたが、公務員は基本的に感謝される仕事ではありません。
「仕事のやりいがい≒人から感謝されることや誰かのためになること」
という人が多いと思います。
そういった人が公務員にやりがいを求めてしまうと、
・仕事のモチベーションが上がらない
・仕事を目的を失う
ことに繋がってしまうでしょう。
5.割り切ることが苦手
割り切ることって本当に難しいですよね。
具体的に公務員では、以下のことで割り切る必要があります。
- 飲み会が多い
- クレームが多い
- 仕事にやりがいを感じにくい
- 年功序列のため上司が絶対的な存在
- 仕事のできる人ほど激務になりやすい
- 新人の雑務が多い
やはり、公務員にとって人間関係は欠かせないので、人との繋がりという部分で割り切る部分が多くなってしまいます。
公務員を辞めるのが怖い人へ
公務員を辞めると言ったら、親になんて言われるだろうか…
色んな人に反対されそう…
もったいないことなのかな…
と悩みは尽きませんよね。私もそうでした。
公務員試験に合格するのも簡単じゃなかったし、世間体もいいし、辞めていいのだろうかと。
以下ではそんな風に悩んでいるあなたに読んでほしい内容を書いていきます。
- 将来の自分を想像してみる
- なりたい自分になるにはどうしたらいいか
- 行動あるのみ
将来の自分を想像してみる
まずは、このまま定年まで公務員を続ける自分を想像してみてください。
・・・想像できましたか?
では次に、未来で生き生きと仕事をしている自分を想像してみてください。
・・・未来のあなたは、どのように仕事をしているでしょうか?
仕事に誇りを持っている、素敵な仲間と仕事をしているなど、人によって様々でしょう。
抽象的でもいいのです。その素敵な自分になるためにはどうしたらいいか?を考えていきましょう。
なりたい自分になるにはどうしたらいいか
未来で生き生きと仕事をする自分は想像できましたか?
では次に、なりたい自分になるにはどうしたらいいかを考えていきましょう。
結論から言うと、PDCAサイクルを身につけることによってなりたい自分に近づいていきます。
PDCAサイクルとは、
- P(Plan) …計画
- D(Do) …実行
- C(CHECK) …評価
- A(Action) …改善
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを回していくことで、継続的に業務の改善を行っていく手法です。
なりたい自分に向って目標&計画を立て、実行していく。
実行したら、ちゃんとできたか評価(反省)をし、改善していく…の繰り返し。
行動あるのみ
上記でPDCAサイクルについて書きましたが、意外とDo(実行)が難しいんですよね。
でも、リスクを背負って行動した人だけがなりたい自分になれます。
私は、今までに2回転職を経験しました。リスクを背負って少しずつ行動しました。
他人からみた私は、“2回も転職をした可哀想な人”かもしれません。
ですが私は、行動したことで確実になりたい自分に近づいていると確信しています。
もちろん行動したことで辛かったり悩んだりしたこともありました。
でも、後悔したことはありません。それだけは断言できます。
仮に今後悔していても、行動した後悔よりも、行動しなかった後悔の方が苦しいのは明らかです。
公務員からの転職について
転職する時期については早ければ早い方がいいでしょう。
それは公務員のスキルは民間企業であまり通用しないからです。
年齢も、もちろん若い方がいいです。できれば20代のうちに転職しましょう。
30代以降になると、転職成功率が下がってしまうデータもあります。
転職はエージェントに頼ろう
転職活動をするなら、転職エージェントを利用するのが賢いやり方です。
自己流でやるよりも、プロに指導してもらいながら慎重に活動していくことをおすすめします。
転職エージェントなら、無料でアドバイスや相談を受けることができるので、正直、使わない手はないと思います。
企業との報連相も、聞きづらいことやこちらの細かな事情もエージェントに託すことができるので安心です。
なりたい自分になるために、まずは転職エージェントから試してみましょう!